ヨガの喜び-要約 第一章 心と体の秘密-第三段階 生気活用法(プラナヤマ)19日常の悩みを治す1
人間と動物の違いは、動物は生存者だが、人間は生活者
動物のようにあるがままに生きる能力は失われたが、人間には生を活かす能力がある
生活の中でちょっと困ったことがあったときは、ヨガで治すことができる
●頭痛
・はちまきをしたり冷やしたりして、頭蓋骨をひきしめ、血行をよくする
・頭蓋骨の片方が下がっている場合が多いため、誰かに後ろから見てもらい、耳の高さが低いほうを教えてもらう
・下がっている方の耳の後ろを軽くげんこつで下から上へとたたきあげると、脳のうっ血が除かれ、頭がすっきりする
●寝不足
・後頭部を上に向けてうつ向き、げんこつで軽くたたく
・お相撲さんのようにひざを左右に開く屈伸運動をすると眠気がおさまる
●不眠症
・伸びのポーズを行って全身を伸ばすことで筋肉は休まる
・夕食は消化のよういものをとる
・世食を食べると内臓の動きが活発になり、自律神経が興奮して安眠できない
・寝る前に深呼吸、座禅などで心をくつろがせる
●快眠法
・枕は低めのもの、敷き布団は固めのものがよい
・寝床に入ったら、子供のころの楽しい思い出を思い浮かべ、筋肉をゆるめる
●頭をよくする
・逆立ち、逆逆立ち。頭がぼんやりするのは脳の血行が悪いため。いわゆる血の巡りが悪い状態。逆立ちすることにより頭へ新鮮な血が集まる。
・はちまきをしめる。頭を冷やす。これらは頭蓋骨をひきしめ、血行をよくする。
・勉強するときはやや空腹にしておく。固い椅子に座り、背筋を伸ばす。
・尾てい骨をこぶしで強く打つと脳への血行がよくなる。
・頭をこぶしで押す。両方のこめかみから始めて額、側頭部、後頭部、脳天とまんべんなく押していく。トントンと軽くたたいても効果がある。これは頭の疲れをとるもっとも手軽な方法。風呂あがりに行えば効果も大きい。
●頭がつかれた時
・胸を張り、背中で指を組んでてのひらを外に向けながら伸ばす
・アキレス腱を伸ばす運動をする
・足首を回すだけでも効果がある
●ふけ防止法
・酸性または陽性食過剰が原因
・栄養不足や精神不安定にも関係がある
・洗いすぎは逆効果
●白髪防止法
・過労や気苦労、大病、突発的な恐怖などが原因のことが多い
・人間の頭皮はたるみ活力を失っている
・頭皮の血行をよくすること
・逆立ち、逆逆立ち、ねじりのポーズが良い
●はげない法
・頭皮が硬化し、血行が悪くなって栄養不足になるのが原因
・逆立ち、逆逆立ちは頭皮をひきしめ、血行をよくする
・腰の力が弱いとはげやすい
・マラソンなどで足腰をきたえる
・疲れを翌日まで残さないように十分吸息をとる
●近眼
・左手で右の耳たぶを、右手で左の耳たぶをつかむ
・両耳を下へ強くひっぱりながら、繰り返し短く強い息を鼻から吐き出す
・耳は目のツボ
・息を吐いたときお腹をへこます
・眼球を上下左右、斜めへ動かす
・近くをみてから急に遠くの風景を見ることをくりかえす
・近眼の人は目の筋肉が萎縮しているため、なるべく頻繁に遠くを見て目の筋肉を伸ばす
・後頭部のちょうど両目の裏側にあたるへこんだところを親指で突くように指圧したりもむことにより刺激する
●目の疲れ
・正座して、両手を後ろで組む
・息を吐きながら上体を前に倒し、両手を上につきだしながら眼を強くつむる
●たちくらみ
・座っているときや寝ているときと、立ったときとでは血圧に差があるため、急に立ち上がったりすると脳貧血を起こしやすい
・原因は体質的なものがほとんどのため、全身的な健康法を心がける
・夏場はできれば水風呂にはいって血管の収縮力を高まる
●耳鳴り、難聴
・首の筋肉、足の裏の筋肉が硬化している
・首を左に曲げて息を吸い込み、右に曲げて吐き出すことをくりかえす。逆も行う。首の付け根をたたくのもよい。
・青竹踏み、あるいはコーラのびんの上にのって足の裏の筋肉を和らげる
●蓄膿症
・あごを手で強く押さえながら、これに抵抗するように大きく口をあける運動をする
・鼻の両脇を下から上へマッサージ
・野菜中心の小食メニューに切り替える
・あごを引いて後ろへ身体を反らせる
●口臭
・虫歯が原因の場合もあるが、胃腸の中で、食物が異常発酵を起こしていることが多い
・生野菜を多く食べて生水を飲む
●歯ぎしり
・首の凝りと体のねじれを治し、できるだけ薄着をする
・水浴も効果がある
●いびき
・首と腰のねじれが主な原因
・いびきをかいている人の枕を急に外したり、体をゆすぶってやる
・首がまっすぐに伸びれば、いびきはかかなくなる
●にきび
・肌は心理状態を深いかかわりがあるので、何かうれしいことがあると肌は綺麗になる
・食事の量や内容が及ぼす影響力も大きい
・なるべく甘いものは食べない
・過食、偏食に注意する
・姿勢のゆがみも原因になる
・前屈気味だと額と口の下、重心が偏っていると片側だけにニキビができる
・ねじれていると頬に、重心が上がっていると口の周りだけにできやすい
●肩や首の凝り
・慢性的な肩凝りや首の凝りは、肩や首だけが凝っているわけではない
・心の緊張や疲労感、内臓や血圧の異常、栄養のアンバランス、悪い姿勢、さまざまな要因が積み重なっている
・両腕をまず左右に伸ばし、前後にねじる動作を前後上下に同じように行う
・逆立ち、逆さか立ち、鋤のポーズのどれかひとつを行い、最後に腹式呼吸法を6回
●肩の線を美しく整える
・どちらか一方の方が下がっていて、両肩の先を結んだ線が水平でないと悪い姿勢になる
・ショルダーバッグは左右の肩へ交互にかける
・右利きの人はほとんどの場合、右肩にかけるので、右の肩のほうが上がり気味になるため、治るまでなるべく左肩へかけるようにするとよい
●手と腕の疲れ
・手は脳や内臓と密接な関係を持つ
・指が曲がっていたり硬かったり、あるいは冷たかったりしたら、その指に関係した神経や内臓の異常が生じていることの信号
・指の故障が内臓失調の原因
・右手、右腕が疲れたら、左手、左腕を動かす。左右のバランスをとる。疲れた腕をもみほぐすよりも数倍効く。反対運動をすることによって全身の偏り、ひずみがとれ、部分的疲労を散らすことができる。右手を使うときは左手の力を抜く。
・仕事や勉強をするとき、手や肩からよけいな力をぬく。手の硬直度と脳の緊張度は正比例する。書くとき、手に力が入りすぎて、筆圧が大きくなりがちの人は、なるべくシャープペンで書く訓練をする。