2018/12/10 ブログを更新しました

ヨガの喜び-要約 第一章 心と体の秘密-第三段階 生気活用法(プラナヤマ)19日常の悩みを治す1

 

人間と動物の違いは、動物は生存者だが、人間は生活者

動物のようにあるがままに生きる能力は失われたが、人間には生を活かす能力がある

生活の中でちょっと困ったことがあったときは、ヨガで治すことができる

●頭痛
・はちまきをしたり冷やしたりして、頭蓋骨をひきしめ、血行をよくする

・頭蓋骨の片方が下がっている場合が多いため、誰かに後ろから見てもらい、耳の高さが低いほうを教えてもらう

・下がっている方の耳の後ろを軽くげんこつで下から上へとたたきあげると、脳のうっ血が除かれ、頭がすっきりする

 

●寝不足
・後頭部を上に向けてうつ向き、げんこつで軽くたたく

・お相撲さんのようにひざを左右に開く屈伸運動をすると眠気がおさまる

 

●不眠症
・伸びのポーズを行って全身を伸ばすことで筋肉は休まる

・夕食は消化のよういものをとる

・世食を食べると内臓の動きが活発になり、自律神経が興奮して安眠できない

・寝る前に深呼吸、座禅などで心をくつろがせる

 

●快眠法
・枕は低めのもの、敷き布団は固めのものがよい

・寝床に入ったら、子供のころの楽しい思い出を思い浮かべ、筋肉をゆるめる

 

●頭をよくする
・逆立ち、逆逆立ち。頭がぼんやりするのは脳の血行が悪いため。いわゆる血の巡りが悪い状態。逆立ちすることにより頭へ新鮮な血が集まる。

・はちまきをしめる。頭を冷やす。これらは頭蓋骨をひきしめ、血行をよくする。

・勉強するときはやや空腹にしておく。固い椅子に座り、背筋を伸ばす。

・尾てい骨をこぶしで強く打つと脳への血行がよくなる。

・頭をこぶしで押す。両方のこめかみから始めて額、側頭部、後頭部、脳天とまんべんなく押していく。トントンと軽くたたいても効果がある。これは頭の疲れをとるもっとも手軽な方法。風呂あがりに行えば効果も大きい。

 

●頭がつかれた時
・胸を張り、背中で指を組んでてのひらを外に向けながら伸ばす

・アキレス腱を伸ばす運動をする

・足首を回すだけでも効果がある

 

●ふけ防止法
・酸性または陽性食過剰が原因

・栄養不足や精神不安定にも関係がある

・洗いすぎは逆効果

 

●白髪防止法
・過労や気苦労、大病、突発的な恐怖などが原因のことが多い

・人間の頭皮はたるみ活力を失っている

・頭皮の血行をよくすること

・逆立ち、逆逆立ち、ねじりのポーズが良い

 

●はげない法
・頭皮が硬化し、血行が悪くなって栄養不足になるのが原因

・逆立ち、逆逆立ちは頭皮をひきしめ、血行をよくする

・腰の力が弱いとはげやすい

・マラソンなどで足腰をきたえる

・疲れを翌日まで残さないように十分吸息をとる

 

●近眼
・左手で右の耳たぶを、右手で左の耳たぶをつかむ

・両耳を下へ強くひっぱりながら、繰り返し短く強い息を鼻から吐き出す

・耳は目のツボ

・息を吐いたときお腹をへこます

・眼球を上下左右、斜めへ動かす

・近くをみてから急に遠くの風景を見ることをくりかえす

・近眼の人は目の筋肉が萎縮しているため、なるべく頻繁に遠くを見て目の筋肉を伸ばす

・後頭部のちょうど両目の裏側にあたるへこんだところを親指で突くように指圧したりもむことにより刺激する

 

●目の疲れ
・正座して、両手を後ろで組む

・息を吐きながら上体を前に倒し、両手を上につきだしながら眼を強くつむる

 

●たちくらみ
・座っているときや寝ているときと、立ったときとでは血圧に差があるため、急に立ち上がったりすると脳貧血を起こしやすい

・原因は体質的なものがほとんどのため、全身的な健康法を心がける

・夏場はできれば水風呂にはいって血管の収縮力を高まる

 

●耳鳴り、難聴
・首の筋肉、足の裏の筋肉が硬化している

・首を左に曲げて息を吸い込み、右に曲げて吐き出すことをくりかえす。逆も行う。首の付け根をたたくのもよい。

・青竹踏み、あるいはコーラのびんの上にのって足の裏の筋肉を和らげる

 

●蓄膿症
・あごを手で強く押さえながら、これに抵抗するように大きく口をあける運動をする

・鼻の両脇を下から上へマッサージ

・野菜中心の小食メニューに切り替える

・あごを引いて後ろへ身体を反らせる

 

●口臭
・虫歯が原因の場合もあるが、胃腸の中で、食物が異常発酵を起こしていることが多い

・生野菜を多く食べて生水を飲む

 

●歯ぎしり
・首の凝りと体のねじれを治し、できるだけ薄着をする

・水浴も効果がある

 

●いびき
・首と腰のねじれが主な原因

・いびきをかいている人の枕を急に外したり、体をゆすぶってやる

・首がまっすぐに伸びれば、いびきはかかなくなる

 

●にきび
・肌は心理状態を深いかかわりがあるので、何かうれしいことがあると肌は綺麗になる

・食事の量や内容が及ぼす影響力も大きい

・なるべく甘いものは食べない

・過食、偏食に注意する

・姿勢のゆがみも原因になる

・前屈気味だと額と口の下、重心が偏っていると片側だけにニキビができる

・ねじれていると頬に、重心が上がっていると口の周りだけにできやすい

 

●肩や首の凝り
・慢性的な肩凝りや首の凝りは、肩や首だけが凝っているわけではない

・心の緊張や疲労感、内臓や血圧の異常、栄養のアンバランス、悪い姿勢、さまざまな要因が積み重なっている

・両腕をまず左右に伸ばし、前後にねじる動作を前後上下に同じように行う

・逆立ち、逆さか立ち、鋤のポーズのどれかひとつを行い、最後に腹式呼吸法を6回

 

●肩の線を美しく整える
・どちらか一方の方が下がっていて、両肩の先を結んだ線が水平でないと悪い姿勢になる

・ショルダーバッグは左右の肩へ交互にかける

・右利きの人はほとんどの場合、右肩にかけるので、右の肩のほうが上がり気味になるため、治るまでなるべく左肩へかけるようにするとよい

 

●手と腕の疲れ
・手は脳や内臓と密接な関係を持つ

・指が曲がっていたり硬かったり、あるいは冷たかったりしたら、その指に関係した神経や内臓の異常が生じていることの信号

・指の故障が内臓失調の原因

・右手、右腕が疲れたら、左手、左腕を動かす。左右のバランスをとる。疲れた腕をもみほぐすよりも数倍効く。反対運動をすることによって全身の偏り、ひずみがとれ、部分的疲労を散らすことができる。右手を使うときは左手の力を抜く。

・仕事や勉強をするとき、手や肩からよけいな力をぬく。手の硬直度と脳の緊張度は正比例する。書くとき、手に力が入りすぎて、筆圧が大きくなりがちの人は、なるべくシャープペンで書く訓練をする。

 

2018/12/7 ブログを更新しました

ヨガの喜び-要約 第一章 心と体の秘密-第三段階 生気活用法(プラナヤマ)18病気等をなくす食物

 

病気や悩みをなくす食べ物を下記に紹介する

●頭をよくする
・頭の回転をよくする第一条件は、頭の必要とする酸素とブドウ糖と、その完全燃焼を助ける豊富なビタミン群、その働きを促進する良質のたんぱく質をとること

・これからできた不要物質、炭酸ガス、乳酸、アンモニアなどを完全に中和し、排泄させるナトリウムやカルシウムが十分にあること

・豆類、ネギ類、青野菜、くだもの、卵黄、レバー、バター、チーズ、トマトなどを食べるとよい

・脳は使うほど働きが高まる

・働きを弱める原因は、血行の悪いこと、酸素不足、興奮の継続、姿勢の悪いこと、養分のアンバランスが続くこと

・過食、便秘しないように注意

・小食なほど頭の働きがよく、疲れない

●美しくなる
・酸性食品を少なくし、野菜、くだもの、海草などのアルカリ性およびビタミン食品を多くとる

・カルシウムは血を清めるため有効

・ビタミンではA、Dが皮膚を保護し、Bが血行および神経の働きをよくし、Cが皮膚の弾力性を増し、色素の沈着を防ぐ

●やせる
・浸透性の強い動物性脂肪や皮下脂肪になるデンプンをとりすぎないこと

・太るために偏食をやめて吸収能力を高めるとよい

・根菜類、乾燥野菜類、海草類がよい

・海藻の中に含まれるヨードは、脂肪の燃焼を完全にする働きがある

・高血圧ぎみの人は海藻類に果汁や酢をかけ、病的な肥満な人はミネラル、ビタミンを多く含む野菜類を多くとり、脂肪類は動物性のものを少量とるようにする

●背を高くする
・カルシウムとビタミンが必要

・小魚、にんじん、きゃべつなど

●美肌をつくる
・アルカリ性の汗を出すこと

・酸性の汗を出すと皮膚が荒れる

・食べ物としては、りんご、セロリ、パセリ

●妊娠と安産
・血液成分を調節することで、自由に男女を産み分けることができるといわれている

・カルシウムを多くとると男の子を生む確率が高まる

・妊娠は、母体のビタミン、カルシウム、リン、鉄、その他のミネラルの栄養源に非常な負担をかけるため、栄養に気を付ける必要がある

・栄養のアンバランスが流産の原因のひとつ

・食べ過ぎは禁物

・胃は生殖器に関連性を持つため、胃腸の弱い人につわりがひどく、食欲の変化も起こしやすい

・妊娠時の食事はデンプン質を食べ過ぎないようにし、脂肪でカロリーを取り、タンパク質、ビタミンとくにA、B群、カルシウム、鉄分などを十分に含んだものがよい

・食塩や水分はむくみの原因になる

・お産で苦しむ人には、糖分、くだもの類を好み、デンプン質、動物性食品の食べ過ぎが多い

●生理異常
・ビタミンB、C、カルシウム、ナトリウムの多いものをとる

・玄米菜食、とくに根菜類、海草類を多くとると有効

●セックスを強くする
・脳の食欲と性欲の中枢は同じ場所にある

・食生活がでたらめだと性能力も異常になる

・ビタミンの欠乏や血糖の過多は興奮力を衰えさせる

・食べ過ぎは神経を麻痺させる

・インポテンツ、不感症を治す食べ物は、豆、肉、卵、牛乳などの副腎その他のホルモン腺に必要な良質のたんぱくのあるもの、良質の脂肪、ビタミンB、C、Kなど

・にんにく、玉ねぎ、辛子、にんじん、しょうがなどの刺激物も極めて有効

・便秘は腹圧を弱めるため、ポテンシャルを下げる

●頭痛
・十分なカルシウムやビタミンB1などで、全体食、生野菜をとる必要がある

・小魚、海草類、れんこん、にんじん、セロリ、あずき、ごま、抹茶、大根などが有効

●不眠

・玄米、黒パン、野菜類、海草類、小魚、豆類、れんこん、玉ねぎ、にんじん、かぼちゃなどがよい

●近視、乱視
・ビタミンA、B、C、カルシウムが不足しないように注意

・野菜類、海草類、果実類などアルカリ性食品がよく、血液を酸化させないように、肉類、卵、魚の切り身、バター、チーズなどは制限する

●耳、鼻の異常
・カルシウム、ビタミンB、Cをとる必要があり、玄米、黒パンが有効

・野菜をとる場合、陽性体質の人は生野菜、陰性体質の人は油いため

●肩、首の凝り
・玄米、野菜類、海草類、豆類、大根、こんにゃく、ひじきなどを食べる

●喘息
・ビタミンB、Cを含んだものがよく、デンプンの取りすぎは便秘によりガスが上昇し、咳が出やすくなるため避けたほうが良い

・タンパク質もタンをつくるため、できるだけ少量にし、れんこん、黒豆、かぼちゃ、玉ねぎ、にんじん、コンフリー、海草類、春菊などがよい

●内臓強化
・ビタミン、カルシウム、ナトリウムが特に必要

・そのほかには植物成分と良質のたんぱく質をとる

・ハト麦、黒ゴマ、黒豆、かたつむり、松葉、にんにく、くるみ、ねぎ、玉ねぎ、うなぎ、木の芽、山芋が有効

●内臓下垂
・食べ過ぎや有害物の連用は避け、カルシウム、ナトリウム、鉄分など陽性のミネラルを多く含んだものがよい

・肉類やデンプン類にかたよると、ミネラルをいくら取っても不足がちになる

・内臓下垂症や無力症は陰性の虚症であるので、糖分やくだもの類は避け、玄米、ごぼう、にんじん、納豆、ひじき、こんぶ、小魚、黒ゴマ、ねぎなどが有効

●腰、背痛
・ビタミンB、C、カルシウム、ナトリウムを多く含んだものをとり、糖分、動物性脂肪の過剰は避ける

・玄米採食、特に根菜類、海草類をとる

●便秘
・玄米、繊維質の野菜類、海草類、漬物の類がよく、ごぼう、こんにゃく、さつま芋、大根、ひじき、こんぶ、わかめ、納豆など

 

2018/12/6 ブログを更新しました

ヨガの喜び-要約 第一章 心と体の秘密-第三段階 生気活用法(プラナヤマ)17医食同源

 

食べ物を薬として考えれば、食事がそのまま保健衛生となり、予防に貢献する

●漬物
・食欲を高める
・生のときより栄養分を豊富に含んでいる
・普通の漬物だとビタミンCが壊れるため、朝鮮漬けのようににんにく、唐辛子をいれる
・ビタミンB1、カロチンも強化される
・海草や魚の軟骨をいれるとカルシウム、ヨードが補給できる
・味噌漬けにすると、ビタミンA、B、Dが補給できる
・魚や肉は、酒かすや味噌に漬けると骨も皮もおいしく食べられ、中毒防止になる

●大豆
・タンパクや脂肪を76%も含む
・動脈硬化の予防
・煮ただけだと65%、豆腐にすると90%が消化吸収できる
・豆腐はカルシウムも含み、納豆はそれ以上
・味噌は、コレステロールを追い出し、発育、消化を促進する効用がある
・大豆が発芽したもやしにはビタミンCが多量に含まれており、疲労回復、若返り、アミノ酸のおかがで肝臓の毒素をのぞく作用がある

●そのほか豆類
・あずきの糖は消化しやすく良質で、デンプン、ビタミンB1、B2も多く、体内で発酵するので便秘に効く
・ピーナッツは脂肪、タンパク、ビタミンB1が多い
・えんどう豆は、糖質とビタミンCが多い
・豆類は全て畑の肉と呼ばれるほど栄養価が高い
・蕎麦、粟、稗のような良質な雑穀類もよい

●玄米
・タンパク、脂肪、デンプン、有機リン、ビタミン各種、鉄分、カルシウム、マンガンなど生きるために必要な栄養素がほとんど含まれている
・タンパクは食品の中で一番吸収しやすい
・脂肪は動脈硬化を起こすことがない
・有機リンは血液や神経のアンバランスを調整する
・鉄分は血の材料
・マンガンは血球の材料
・カルシウムは身体に抵抗力をつける
・ビタミンAは夜盲症を防ぐ
・ビタミンDは虫歯を防ぐ
・ビタミンEは不妊を防ぐ

玄米食にすると白米の1/3の量で満腹感を味わえるため胃に負担をかけない

だるさ、眠さ、疲れやすさ、体の凝り、ほてり、寒さ、頭がぼけるなどの症状をすべて一掃できる

玄米を過食するとマグネシウムの影響で細胞の酸化力、筋肉の緊張力が低下し、コレステロール代謝が円滑に行われなくなるため、ごま塩をかけるとよい

2018/12/5 ブログを更新しました

ヨガの喜び-要約 第一章 心と体の秘密-第三段階 生気活用法(プラナヤマ)16陰陽と旬

宇宙にあるいっさいの物は、陰か陽か、相反する二つの力で成り立っている

(出所:ヨガの喜び、P138-139)

地域、環境、気温、季節にも陰陽がある

陰性の地域には陽性の食べ物が体によく、陽性の季節はその逆

野菜はその季節にできたもの(旬)を食べるのが一番バランスがとれ、体にもよい

夏は陽性の季節だから育つ野菜は陰性

陰性の野菜・果物(トマト、スイカなど)は水気が多いので体を冷やし、利尿作用を旺盛にする

冬は陰性の季節だから、体を温め発汗を促す陽性の野菜(かぼちゃ、にんじん、みかん、蕎麦など)ができる

同じものでも状態により変化する

水気の多い生野菜は陰性だが、乾燥すると陽性になる

陽性なほど血行をよくし、体を温め収縮させる

くだものの皮をむいて、中身だけ食べるのは、陰性部分だけ食べていることになる

葉と根では、根のほうが陽性のため、陰性体質の人が人参や蓮根が効く

太陽の光を受け入れる吸光力が強いものは陽性(ほうれん草の造血力は陽性のもつ性質)

食事傾向でも陰陽が分かれる

菜食者は陰性のため、さらに果物をとれば、陰性過剰で不健康になる

陽性の肉食の人が果物をとってはじめてバランスが取れ、おいしさのバランスも取れる

陰陽は相対的なものであるため、どの食べ物が陰か陽かは語れない

食べ物の陰陽例)
●梅干し、たくあんは陽
・成分は陽性化(水気をとる、乾燥する、加熱する、塩気を加える)するほど強力になる

●米は陽、麦は陰
・麦は米より吸光力と収縮力が弱いため体を冷やすので夏においしい(夏の麦わら帽子など)
・米や蕎麦は身体を温めるので寒い地方の人が好む

●マグロとイワシは陰、うなぎと鯉は陽
・病人に鯉やすっぽんが良いのは陽のため
・すっぽんは吸光力が強く、地中動物はさらに吸光力が強く、干したみみずは発汗剤として使われる

●辛いものは陰、苦いものは陽
・広がる力の強いものほど陰、収縮力があるものほど陽
・陰性の強い順に、辛、酸、甘、塩、苦味

●赤いものは陽、緑は中性、紫は陰
・人参は陽、なすは陰
・春の青菜が美味しい理由は、中性の青菜が、冬の間に食べた陰性過剰を中和させるため

理想的な食事法は、旬のものを食べること

春は細胞の繁殖がいちばん活発であり、脂肪とタンパクは冬に取り、春にはそれを活性化するグリコーゲンやビタミンが良い

梅雨時にダルいのは、冬に溜めた脂肪やタンパクが残っており、新陳代謝が妨げられているから

夏は汗が出て血が少なくなり、体内に熱を作りやすくなるため、小食にして、水気のある野菜を食べるとよい

塩分やビタミンB、Cが不足すると、夏バテするため、香辛料を加えた料理を食べ、唾液、胃液の分泌を促し、防腐力、抗菌力、駆虫力、血行促進力を高めるとよい

秋は一年のうちで一番食欲がある

消化力があるため、多少の過食をしてタンパク、脂肪をとり、冬の準備に備える

冬は身体の熱が体外に出やすい

タンパクは肝臓で燃えて体を温め、植物性の脂肪と十分なビタミンが必要

 

2018/12/4 ブログを更新しました

ヨガの喜び-要約 第一章 心と体の秘密-第三段階 生気活用法(プラナヤマ)15調理とアルカリ/酸

 

調理とは、栄養素と消化酵素を触れ合いやすく、バランスをとるために、粉にしたり、細切りにしたり、煮たり焼いたりして分子間の結びつきをゆるめること

栄養価は、熱の加え方、水や調味料の使い方、混ぜ方で違ってくる

もっとも栄養を失わない調理法は蒸すこと

蒸せば水分を逃さず、消化しやすくなり、材料がもっている性質をほぼ崩さずに済む

次に推奨するのは油炒め

油で炒めるとカロリーが増し、有害な糖質の量を少なくなり、胃壁の働きを調整し胃の中に長くとどめるためスタミナ食となる

スタミナ食とは消化時間の長いもの、体の養分を奪わないもの、ためておいて害にならないもの

水加減はできるだけ水を少なくする

米は水を多くして炊くと冷えたときもとの消化しにくいデンプンに変わってしまう(病人におかゆは非常識)

乾パンのように水分が少ない食品の方が良質のデンプンを取れる

食べ物には酸性、アルカリ性という2つの性質がある

人間の体は弱アルカリ性の時、いちばん健康だが、日本人の80%の食事は酸性過剰

酸性過剰は神経が興奮し、代謝機能が異常となり、心身を疲労させる

子どもの乱暴、大人の心配性、おこりっぽさの原因は、たいてい酸性過剰で、病気にもなりやすい

酸性の食べ物とは、全ての鳥獣魚の肉、穀物類、ココア、チョコレート、酒、砂糖、砂糖菓子など

酸性の毒を取り除くにはアルカリ性食品で中和が必要

アルカリ性の食べ物とは、鳥獣魚の骨や皮、生野菜、海草、木の牙、茸類、果実、乳類など

酸、アルカリは体調により食べ方を変える必要がある

アルカリ性の食べ物をとるー
・山登りをして下山するとき
・泣いたとき
・運動のあと
・さわがしいところにいるとき
・不安なとき
・怒ったとき
・肉食のあと
・水浴したり、寒い思いをしたとき
・背骨に力を入れる動きをしたとき

酸性の食べ物をとるー
・登山するとき
・笑ったあと
・煮た野菜を食べたあと
・静かなところにいたとき
・休んだあと
・温めたり、風呂に入ったあと
・腹に力を入れたいとき

2018/12/3 ブログを更新しました

ヨガの喜び-要約 第一章 心と体の秘密-第三段階 生気活用法(プラナヤマ)14調理法

 

調理で大切なことは、材料が自然にもっている性質と成分を失わずにバランスをとること

1、全体食ー根と葉、皮と実を一緒に食べる
2、結合食ー豆腐とおから料理を組み合わせる
3、配合食ー肉には骨や川の成分を多く含んだ材料を加える

栄養力を高めるには次の3つが大切

1、組み合わせ
・米に大豆を加えるとタンパク値が牛乳と同じになる
・麦に大豆を食わると必須アミノ酸の量が増える
・米と麦は陰陽の組み合わせ
・動物性たんぱくに植物性たんぱく、動物性脂肪に植物性脂肪、野菜に海藻などはお互いの害を消し合って栄養力を高める
・白砂糖を加えて料理すると貴重なミネラル、アミノ酸、ビタミンが壊されてしまう

2、生で食べる
・植物の場合が中心だが、植物性ホルモン、ビタミン、ミネラル、水分を活性のままとれる
・活性の食べ物をとると、胃の中のほかのものも活性化して吸収されやすい
・繊維分も多いので、排泄力が高まり、無駄な脂肪がたまらない
・生食すると、神経、ホルモンが自然になる

3、乾燥品を食べる
・乾燥品は、日光の力でミネラル、ビタミン、タンパク質の効力が高められている
・いかとするめの場合、タンパク値はするめがいかの5倍
・カルシウムも多い
・乾燥品には浄化作用、解毒作用がある
・漢方薬は乾燥品が多い

理想的な組み合わせのバランス原則は次の9つ

1、動物性たんぱくと植物性たんぱく
・動物たんぱくには、米の3倍、芋の15倍の必須アミノ酸が含まれている
・植物たんぱくには、これを消化し、中和し、排泄する成分が含まれている

2、動物性脂肪と植物性脂肪
・必須脂肪酸は植物脂肪に多く含まれており、動物性脂肪のコレステロールの沈着を防ぐ働きがある

3、野菜、海藻と骨、塩
・人間の体は、カルシウム、ナトリウムがマグネシウム、カリウムより多いほうが健康
・野菜にはカリウム、マグネシウムが多いので骨と塩でバランスをとる。
・この比率が逆になると神経の働きが異常になる。

4、海草と植物酢
・海草の中のヨードは、脂肪燃焼力を強化する
・植物酢を加えると脂肪の効力も高まる
・ヨードは塩分が多すぎると働きが悪くなる

5、デンプンとビタミン
・体を日光にさらす必要がある
・春夏の食事、昼食によい

6、動物タンパクと植物性酸類、ミネラル
・秋冬の食事、夕食によい
・動物1、植物4の割合がもっとも効率が高い

7、カルシウムと自然の糖分
・脳の栄養となるが白砂糖と組み合わせると効力を失う

8、鉄分とくだもの
・体内の毒ガスを排泄する
・鉄分と強い塩分だと効力を失う

9、水中のものと陸のもの
・お互いの効力を高め、短所をなくす(あずきと昆布、刺身と生野菜など)

 

2018/12/2 ブログを更新しました

勝利者の瞑想法-要約 第一章 今、なぜ瞑想か-魂とカルマ

魂とは、真我を意味し、インドではアートマンと呼ばれる

ウパニシャッドではアートマン(魂)とブラフマン(梵)を認めている

サーンキャ哲学とジャイナ教ではアートマンだけを認めている

シャカ・ムニ・ブッダはアートマンもブラフマンも認めていない

仏教はのちに大乗化していく過程でアートマンもブラフマンも認めるようになっていった

マハーヴィーラの哲学とブッダの哲学に共通しているのはカルマ(業。生き物の行為、体験などの情報が記録されているデータ。)についての考え方

両者は、宇宙は神により作られたものではなく、カルマにより縁起しているだけと考える

マハーヴィーラはアートマンにカルマがついていると考えた一方、ブッダはカルマの集合を認めたがアートマンに付随しているものではないと考えた

ブッダは魂を認めることは、「我執我欲の利己心を増長するだけで、人生の価値を増進するうえで何の役にも立たない」と考えた

ブッダは不変の魂はないと考え、生命活動という特殊な活動があることは認め、無我を主張

生命は、始まりもなければ終わりもない無始無終、固定的なものではなく常に変化しながら続いていくもの

生命活動の本質は渇愛(愛欲、意欲)であり、渇愛がカルマ

ブッダ以前の哲学の主流は魂にカルマがついていると考えたが、ブッダはカルマだけで魂はないと考えた

人間の本能的欲望から起こる意欲を無明(無意識的衝動・カルマ)と呼び、それが原因となって活動行為(サンカーラ・行)が引き起こされる

心の働きの認識力(識)が、観るもの(主観)と観られるもの(客観)を識別する

識により心と身体ができあがる

カルマとは意志のことで、その人の先天的性格、気質、人格

あるいはカルマとは因縁(その人の内なる要因が外界からの刺激・縁に接したとき、その人の人生上に起こって来るあらゆる体験)ともいえる

カルマに対する取り組みが新たなカルマになり潜在化する

カルマにより自由を奪われているのが我々の生きている状態であり、自分に現れてくる全ての事実がカルマの現れ

人間の経験集積は習慣や癖(カルマ)として潜在意識化し無意識的に次の意志活動に一定の方向性を与える

ブッダは魂にカルマがついているのではなく、カルマそのものが輪廻すると考え(魂の存在を否定)、あらゆる生き物にカルマがあり、それが未来を創造する原動力になっている

マハーヴィーラは魂にカルマの汚れがついていると考え、カルマの浄化を修行の基本とした

カルマが種となり、それに応じ自分の体がどのように形成されていくのか、五蘊(ごうん。色 受 想 行 識。)の現れ方はどうか、生まれてくる環境も導かれる

生物の種類、運命において差異が生ずるのは、それぞれの業、性格の違いによるとブッダは考えた

前世に現世が加わった結果、性格が変化形成され、命の絶えまない一定の連続が生まれるとブッダは考えた

ブッダは生命の生まれ変わりを認めたが、生命≠魂と考え、生命=性格の連続性と考えた

ブッダはカルマとして輪廻するものは性格であり、記憶は肉体とともに滅するため、後生には続かないと考えた

生命の無限継続とは、無限生まれ変わりであり、無限輪廻であるため、今の一瞬が大事であり、今の一瞬を最善にすることがカルマをなくす最良の修業

カルマ論は自業自得の真理を教えている

運命の作り主は自分自身、自分を助けるものは自分自身、法灯明自灯明と仏陀は説く

 

2018/12/1 ブログを更新しました

ヨガの喜び-要約 第一章 心と体の秘密-第三段階 生気活用法(プラナヤマ)13栄養力

 

食べ物そのものには生きる力も活かす力も生まれない

死人にとって食べ物が栄養とならないのと同じ

栄養力とは、食べ物とそれを栄養にする生命力とが協力関係にあるときに生まれる

自身の栄養力が失調しているときに物をたべると毒物になることもあり、栄養にする力があるときには水一杯でも元気を出すことができる

いくらでも食べられる、何でも食べられるというのは、神経か内臓が失調している証拠

栄養物とは、酸素、食べ物、内分泌液

酸素を最上に摂取しなければ食べ物を分解できず、内分泌液がなければ吸収できない

内分泌液は自分の生命を守るためにあらかじめ体内にある薬

ヨガの食事に対する考え方は、「栄養摂取は、食と呼吸を通じて、自分と宇宙をつなぐこと」

ほかの物の生命を自分の生命にお供えし、最善最高の自分の力を生み出す神聖な儀式

「生きている」とは、自分を媒介にして、宇宙のエネルギーを摂取し、それを動いたり考えたりして消耗すること

食べ物とは、天のエネルギー(日光と空気の成分)と地のエネルギー(水と鉱物)が変形したもの

病気の多くは食べ過ぎを改めることで治せる

食べ物が一番栄養になるのは、消化、吸収、中和、排泄能力が高まっているとき、つまり、食べたらよい状態のとき、ほんとうに美味しいと思うときに食べるのが肝要

食事の内容を変化させ体に刺激を与えることも大切

ヨガでは小食、多種類が原則

一年中変えることなく食べてよいもの(主食)、ときどき食べることで刺激になるもの(副食)を区別

入れることと出すことのバランスをとることも大事

病気はエネルギーや体力が不足して起こるのではなく、余ったエネルギーや体力を病気を作る方に使っているから起こる

ヨガ道場では、朝食は味噌汁一杯にし、昼食をしっかりとるまえに、マラソン、ポーズを行い、胃や腸が空っぽになるようにしている

食事前の1分冥想を行い、何が食べたいか、お腹がどの程度すいているか、体に聞いてみる暇が必要

食べた物が体をつくり、心にも関係してくる

心が落ち着いたり高ぶったりする物、力がついたり弱ったり、恐怖心が強くなったり愛情が深くなったりする食べ物がある

万人に向いた食べ物はなく、自分の体にいちばん合い、適し、必要なものは、人それぞれ違う

玄米にはマグネシウムが多く含まれ、カルシウムを破壊するため、ごま塩をふりかけてミネラルバランスをとるべき

すべての人に共通な食事原則は2つ

「満腹を楽しむより空腹を楽しめ」
「自分に合ったものを少なめに食べよ」

正しい要求に合った食べ物を見つけるためには3つの工夫が必要

1、断食または自然食により、まず身についた悪い食習慣を除く
2、食べ物に対する間違った常識を頭から追い出す(調理法、組み合わせ)
3、正しい食要求が自然に出てくる条件反射を身につけるまで意識的に食事を調整する

 

2018/11/30 ブログを更新しました

勝利者の瞑想法-要約 第一章 今、なぜ瞑想か-欲望と理性とカルマ

 

命の働きの観点から生き物を定義すると、(生き物は)「体の外側から栄養をとって、外側の環境に順応させて進化、発展、成長していく」

進化発展を求める原動力は命の求めている欲望

人間には3つの本能的欲望がある

1、自己保存本能(長く存在したい。食欲。)
2、種族保存本能(分身を増やしたい。性欲。)
3、自由行動の欲求(自由でいたい。自由欲、遊戯欲、解脱欲。)

金銭欲、名誉欲、所有欲、権力欲は、3つの本能的予九から派生したもの

ウパニシャッドでは、人は欲望から成るといい、仏教では欲愛により世界が出現したという

三大欲求が生物進化の原動力となり、下等生物から高等生物へと進ませている

生命進化の最終目的は、永遠の生命、生命の無限拡大、生命の無限自由の獲得

最終目標に向かい自己を自覚し、個人的に取り組み、生命の理想状態に達することがモークシャ(解脱)

瞑想の目的はモークシャ

目標達成の3つの障害とは:

1、物理的自然環境(自然災害など)
2、他の生命による妨害(生存競争)
3、欲望と理性の衝突(感情のコントロール)

感情をコントロールするためには欲望をコントロールする必要がある

意志は生命の欲求を遂行するために起こってくる心の働き

感情や意志に方向性を指示する心の働きが理性、分別力、判別力

高度の認識力である理性は、快・不快を超え、高い見地から意志に方向性を示す働きがある

人間の進化とは人格の向上、悟りを開くこと

実現のための最大の敵は、自分自身の内側にある欲望であり、欲望に打ち勝った人がジナ(勝利者)

人間を含めた生命が六道輪廻を繰り返すのは、時に欲望に負けて精神性、人格を後退させることがあるから

人生に起こって来るあらゆる出来事は、命が自己の欲求を実現させるために、戦いと妥協により作り出したもの

人間が求める無限の命への欲求は、個人を超え、集団、国家、全人類にも無意識的に働く

宗教、美術、芸術も人間の三大欲求にもとづき起った現象

欲望が進歩の原動力

無限の命、無限の自由に対する欲望を仏性、煩悩と呼び、それが宗教心、菩提心につながる(煩悩即菩提)

科学や経済を通して全人類的に生命の理想状態に達する道に対し、個人的に生命の理想状態に即、達成しよとした道が宗教

世界は一切、意志(カルマ)により成り立っており、意志と行為をコントロールするのが理性(認識)

聖なる智慧の訓練として意識力、認識力を修練すること、それがディヤーナ、サマーディの瞑想

ブッダは物事をありのままに脚色しないで如実に見ることでカルマを改造できると唱えた(ヴィパッサナーにより妄想から離れよといった)

マハーヴィーラは身体を純粋に知覚する方法としてシャリーラ・プレクシャを行った

ヴィパッサナーとプレクシャは同じもの

意志(意欲)により世界がある、すなわち、世界を創造するのは自身の欲望

我々が体験している世界は我々のカルマが作っている(自業自得)

カルマは痛みや病気のようなもので、消えるために現れてくる

業の現れが運命の転換点になる

業の中で変えられないものが宿業・宿命、変えられるものを運命と呼ぶ

カルマを清めていくことに人生の意味があり、カルマをコントロールすることが人間にとって一番大事

カルマ・コントロールで大事なのは忍耐力を涵養すること

忍とは、他社からの加害、危害、迫害をなんでもないと思うこと

忍とは動揺しないこと、後で加害、報復しないこと、屈辱に耐えて心に執着しないこと

非難、中傷などをやり過ごせば、それらは行き場を失い虚空に消えて行き、カルマの刻印を残さない

レーシャ・ディヤーナ、アヌ・プレクシャがカルマを浄化する瞑想法

2018/11/29 ブログを更新しました

ヨガの喜び-要約 第一章 心と体の秘密-第三段階 生気活用法(プラナヤマ)12気と手当法

 

呼吸法が完全にマスターできるようになると、自分の異常だけでなく、自分の気(プラナ)を他人に与えて病気を治すことができる

患者の異常のある個所に、自分の掌をのせ、自分の手から気が患者に流れていく状態を想念し、よくなるように祈る

その瞬間、ぐっと息を込めてクンバクする

自分の気を、自分の身体の不完全な部分に向けることもできる

心臓の場合、正座して目を静かに閉じ、深く静かに呼吸をしながら、心臓に掌を当て、息を止め、気が心臓に流れていくことを想念、心臓がいきいきと活動することを心に強く描き、息を吐きながら、心臓の悪い部分がすべて治されたと念ずる

手当て、手遅れなどの言葉は、実際に手を当てることが「手当て」の原点