ヨガの喜び-要約 第一章 心と体の秘密-第三段階 生気活用法(プラナヤマ)13栄養力
食べ物そのものには生きる力も活かす力も生まれない
死人にとって食べ物が栄養とならないのと同じ
栄養力とは、食べ物とそれを栄養にする生命力とが協力関係にあるときに生まれる
自身の栄養力が失調しているときに物をたべると毒物になることもあり、栄養にする力があるときには水一杯でも元気を出すことができる
いくらでも食べられる、何でも食べられるというのは、神経か内臓が失調している証拠
栄養物とは、酸素、食べ物、内分泌液
酸素を最上に摂取しなければ食べ物を分解できず、内分泌液がなければ吸収できない
内分泌液は自分の生命を守るためにあらかじめ体内にある薬
ヨガの食事に対する考え方は、「栄養摂取は、食と呼吸を通じて、自分と宇宙をつなぐこと」
ほかの物の生命を自分の生命にお供えし、最善最高の自分の力を生み出す神聖な儀式
「生きている」とは、自分を媒介にして、宇宙のエネルギーを摂取し、それを動いたり考えたりして消耗すること
食べ物とは、天のエネルギー(日光と空気の成分)と地のエネルギー(水と鉱物)が変形したもの
病気の多くは食べ過ぎを改めることで治せる
食べ物が一番栄養になるのは、消化、吸収、中和、排泄能力が高まっているとき、つまり、食べたらよい状態のとき、ほんとうに美味しいと思うときに食べるのが肝要
食事の内容を変化させ体に刺激を与えることも大切
ヨガでは小食、多種類が原則
一年中変えることなく食べてよいもの(主食)、ときどき食べることで刺激になるもの(副食)を区別
入れることと出すことのバランスをとることも大事
病気はエネルギーや体力が不足して起こるのではなく、余ったエネルギーや体力を病気を作る方に使っているから起こる
ヨガ道場では、朝食は味噌汁一杯にし、昼食をしっかりとるまえに、マラソン、ポーズを行い、胃や腸が空っぽになるようにしている
食事前の1分冥想を行い、何が食べたいか、お腹がどの程度すいているか、体に聞いてみる暇が必要
食べた物が体をつくり、心にも関係してくる
心が落ち着いたり高ぶったりする物、力がついたり弱ったり、恐怖心が強くなったり愛情が深くなったりする食べ物がある
万人に向いた食べ物はなく、自分の体にいちばん合い、適し、必要なものは、人それぞれ違う
玄米にはマグネシウムが多く含まれ、カルシウムを破壊するため、ごま塩をふりかけてミネラルバランスをとるべき
すべての人に共通な食事原則は2つ
「満腹を楽しむより空腹を楽しめ」
「自分に合ったものを少なめに食べよ」
正しい要求に合った食べ物を見つけるためには3つの工夫が必要
1、断食または自然食により、まず身についた悪い食習慣を除く
2、食べ物に対する間違った常識を頭から追い出す(調理法、組み合わせ)
3、正しい食要求が自然に出てくる条件反射を身につけるまで意識的に食事を調整する